歴史ある宿曜占星術と四柱推命。あまり聞きなれない占いかもしれないですね。
まずは簡単に概要を説明します。
宿曜占星術とは、弘法大師空海により日本に伝えられたという占いです。
歴史は古く、今から3000年ほど前にインドで発祥し、中国を経て日本に伝えられたとされています。
生年月日で宿を導き出し、その人の性格や才能、相性などを占うことができます。
特徴の1つとして、人間の相性を見るのに最適な占いだということが挙げられます。
そこで、宿曜占星術で欠かせないのが27宿です。
27宿は身近なところで例えると12星座のようなものです。
東、西、南、北と大きく4つに分け、それぞれ次のように割り当てられています。
- 東:角宿 亢宿 底宿 房宿 心宿 尾宿 箕宿
- 西:奎宿 婁宿 胃宿 昴宿 畢宿 觜宿 参宿
- 北:斗宿 女宿 虚宿 危宿 室宿 壁宿
- 南:井宿 鬼宿 柳宿 星宿 張宿 翼宿 軫宿
上記の中でも三大幸運宿と呼ばれるものが存在します。
それは「斗宿」、「昴宿」、「翼宿」の三つの宿が該当し、それぞれ生まれついての幸運に恵まれています。
四柱推命とは、中国発祥の占いで、的中率が高く「占いの帝王」とも呼ばれています。
占い方法としては、生年月日と生まれた時間をもとに占い、生まれ持った性格、気質や運勢などを見ることができます。
四柱推命の仕組みとしては、生年月日を4つの柱とし、これらを組み合わせてできたものが「命式」と言われています。
それから十二支と合わさって四柱推命の占いが完成します。
さらに知っておきたいことは、宿命星と十二運星になります。
宿命星とは、十二支と四柱の関係をあらわしたもの。
次に十二運星というのは運勢エネルギーのことです。
それでは宿曜占星術の当たることや当たらないこと。
さらには宿曜占星術と四柱推命はどちらが良いのかを見てきましょう!
宿曜占星術はなぜ当たる?当たらないといわれる理由は?
宿曜占星術で当たらない理由として、次の3つが原因があげられます。
- 暦の選択の間違い
- 前世の影響から逸脱している
- 誕生日を間違っている
では、1つずつ見ていきます。
「1.暦の選択の間違い」
宿曜占星術に使用すべき暦には様々な考えがありますが、
最も有力なのは、太陽暦で実際の天体における月星座を計算して、宿曜盤の通りに無理やり宿を当てはめるというもの。
このやり方だと宿解釈と鑑定対象者の性格が大きく異なってしますことが多いようです。
「2.前世の影響から逸脱している」
宿曜占星術のベースとなっているのは月の星座です。
月の星座はギリシャ系統の西洋占星術では前世~幼年期を表すものとされています。
そのため、前世の影響から脱してしまった人は月の星座である宿の解釈がほとんど当たらなくなってくるでしょう。
理論上、年齢が若い人よりも、中年期以降の方にこのような人が多くなってくるはずです。
「3.誕生日を間違っている」
誕生日を間違うことはないと感じる人も多いでしょう。
しかし、戸籍上の誕生日と実際に生まれた日が違う場合があります。
様々なケースが考えられますが、最も多いケースは出生時が外国籍のときです。
日本では誕生してから14日以内に出生を届ける義務があり、手続きするための必須書類として、出生証明書が必要になります。
このため正確な誕生日が戸籍登録されていることがほとんどでしょう。
しかし、外国においては正確な手続きが求められることがなく、誕生日は母親の曖昧な記憶を頼りにされてるいることが多いようです。
反対に当たる理由としては、月のリズムに基づいており、人の心や本質に近いところが主な理由と言われています。
また、織田信長が戦に向かった時に使ったり、
徳川家康があまりにも当たりすぎるからといった理由で宿曜占星術を禁止にしたこともあり非常に長い歴史があり、信頼されていた実績があります。
四柱推命と宿曜ではどっちがおすすめ?
四柱推命と宿曜ではどちらが良いかと聞かれた場合、一概にこっちのほうが良いとは言えないと思います。
しかし、それぞれの占いにおいて強みを持っています。
まず、四柱推命の強みから見ていきます。
四柱推命は、人に関すること全般を占うことができます。
例を挙げると人生全般の運勢や年ごとの運勢などにあたります。
ほかにも、仕事運や結婚運、恋愛運など人に関係の深い運命について知ることができます。
自分のこれからの人生を知ることによって、人生の道しるべが提示されるでしょう。
これが四柱推命の占いの特徴であり強みになります。
それから、四柱推命で占うことができないのは、競馬やパチンコ、宝くじなど人と直接関わりがなく自分自身に利益を生じる事柄です。
四柱推命はあくまでも統計学であり、運に左右されるような事柄には向いていません。
次に、宿曜は性格や運勢、相性を知ることができます。
その中でも特に当たると評判である相性診断に強みを持ってます。
意中の相手との相性や職場の上司との相性など幅広い診断ができます。
以上のことから、
今後の運勢や自分の性格からみた弱点など人生における自己分析を行う場合は「四柱推命」がおすすめで、
自分と相手の相性診断を行いたい場合は「宿曜占星術」がおすすめと言えます。
まとめ
今回は四柱推命と宿曜占星術の歴史的背景やそれぞれの特徴を知ることができました。
それにより、自己分析なら四柱推命、相性なら宿曜占星術といった占う上での場合分けも見えました。
四柱推命、宿曜占星術ともにインターネットで簡単に占うことも可能ですので、一度占ってみてはいかがでしょうか。